先日、事故でともだちがなくなった。ダンナさんから朝でんわがあって知らされた。去年の11月のライブに娘ちゃんと来てくれたばかり。ライブの当日、下北沢の出口がややこしいから「下北沢の南西口だよ」って連絡したら、あのメールがなかったら迷子になってたよ!ありがとうって喜んでくれてたな。と、最後の会話を思い出す。
おととい通夜に行って、顔を見た。「ね、笑ってるでしょ?」とダンナさん。棺桶に入ったともだちは、微笑んでいるようで、作り物見たい。とっても綺麗。さらに、実感がわかなくなって。席に戻り「なんでやねん」といつも言わない妙なツッコミを心の中でなんどもくりかえした。「いやいやまじなんでやねん」
そういえば昔、バアバのお葬式で親戚の子供が棺に向かって手を振って
「バアバが笑って手を振ってるよ」と大きい声で言った。
その子のお母さんは慌てて、黙らせるため、チョコレートを口にポンと突っ込んだの思い出した。
もしかして、「おーい、悪いねー」とか言ってるのか?
焼香が終わり、3階へ案内された。ビールやジュース、お寿司があった。
係の方に「こちらにお座りください」と通された。おばさまたちの中に入り、ぽつんと座った。
やけにきつめのパーマをかけてる人が多いな。って、観察してた。
さっき泣いてた人も寿司を食べたり、普通に会話してた。
今までともだちが事故で亡くなるという経験をしたことがないので、多分周りにいるわたしより上の人たちは、いろんな経験をしてるから、大人の対応ができるんだなって。ここは食べて、飲んでとするのが大人なのだ。でも、箸を割ることなく5分で帰った。
「寿命」は生まれたときから決まっていて、逆らえない。としたら、それを納得したい。それで、進みたい。って、調べたり。死の悲しみを乗り越える方法は?と調べたり。ノートに書く日々。
いつも夫婦でライブによく来てくれてた。
ずっと応援してくれてた。
あの日はダンナさんが用事があり、ライブに娘と二人で来た。
「登校拒否の娘に、ドレミハミルを見せたかったの!面白いから行こうって。引きこもりを連れ出したかった」
と娘を睨むそぶりを見せながら笑って話してくれた。どうにかしたいって思ってたんだろね。まだ、涙が出ない。ちゃんと悲しみたい。もうすこしかかるかな。旦那さんと娘ちゃんにいつか会いに行こうと思う。